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メディアや政治家に騙されないためのデータ分析リテラシー :「世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか」 菅原琢(光文社新書)
2008年頃までの約10年の選挙について、徹底的にデータの点から論証している良書です。マスメディアを通じて流れる浅薄な認識を、数字の力が打ち砕いていく様子が痛快。我々の常識やイメージ、すなわち様々な世論の曲解にデータ分析の観点から論駁しており... -
『面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと – 会場に行く電車の中でも「挽回」できる!』海老原嗣生 、プレジデント社
2010年(2008年→リーマンショック)頃の景気が振るわない頃の本だが、今なお示唆に富む内容が盛り込まれているので紹介します。「面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと 」海老原嗣生「テーマ→設問(選択肢)→回答・解説」のスタイルで、非常に読み... -
科学的リテラシーを身に着け、ゼロリスク思考から離れよう:『原発「危険神話」の崩壊』池田信夫、PHP新書
原発事故、コロナウイルス……怖いことは世に多いわけですが、正しい怖がり方はあって然るべきです。『原発「危険神話」の崩壊』は科学的リテラシーへの第一歩として、読む価値がある本です。さて、「原発『安全神話』の崩壊」のタイトルならいかにもありそ... -
神学のエッセンスは歴史や現代の事象を読み解く鍵:「同志社大学神学部」佐藤優、光文社
今日は、好きな作家の中から佐藤優「同志社大学神学部」をまずご紹介します。佐藤優の著作は、個人的には時事評論よりも、自叙伝ないし教養小説(ビルドゥングスロマーン)風にしたもののほうが面白く思えます。あなたや私のようなよくいる普通の日本人にと... -
『いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学』ムッライナタン、シャフィール、早川書房
いつも「時間がない」、そんな感覚に襲われませんか?その理由は、「欠乏(スケアシティ)」にあります。経済学では、「希少性」という客観的な表現が使われるのが一般的ですが、『いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学』では「欠乏感」、つまり... -
歴史”学”へ足を踏み出す人に贈るコンパクトな入門書:「世界史の流れ」レーオポルト・フォン・ランケ、ちくま学芸文庫
懐かしいコンパクトな1冊を見つけたので紹介しよう。大学1年生の時、西洋史学の演習の授業で使った教科書です。レオポルト・フォン・ランケという歴史家、いや歴史学者の祖と言うべき人の本です。ざっくりとした世界史の流れを平易に解説しながらも、深く... -
永遠の命題に立ち向かう豪華タッグにあなたも耳を傾けてみよう!:『「仕事ができる」とはどういうことか?』楠木建&山口周、宝島社
昨今では、「役に立つこと(スキル)」よりも「意味があること(センス)」が評価されるようになりつつあります。コロナ禍で仕事のあり方や環境が変わるなか、「仕事ができる」とはどういうことか?を考えるには、ちょうどいいタイミングと言えるでしょう。気... -
書評ブロガー、忙しいビジネスパーソンや主婦がインプット&アウトプットすためのシンプルな方法!:「10分間リーディング 」鹿田 尚樹
「趣味としての読書」、大変結構です。私も好きです。しかし、一方で日々の忙しさに向き合う中での読書も大切です。実際の生活やビジネスに役立つような発見や気づきを得ることも、読書の目的の一つだからです。この「読書で現役世代を元気にするブログ!... -
1年で50冊読みたい人は、まず1日10分だけ読もう!:「明日の自分が確実に変わる 10分読書」吉田裕子、集英社
「本を読みたいけど読む時間がない」、とお悩みのあなた、まずは「10分から」始めてみませんか?10分×7日で70分です。1週間で大半の本は読めます。1年は52週ですから、単純計算で52冊は読むことが可能です。 「「明日の自分が確実に変わる 10分読書」の著... -
時間捻出は”チリツモ”から!「コンサルタントが入社1年目に学ぶエクセルの教科書」高山 俊 、学研プラス
エクセルの細々とした作業、ほんの少しでも早くできたら良いですよね?塵も積もれば山となります。たとえば、1日3分の節約で200営業日なら、600分=10時間の節約になるわけです。「コンサルタントが入社1年目に学ぶエクセルの教科書」はあなたの時間を捻出... -
全ビジネスパーソン再起動!モチベーション制御と成長のためのアイデア満載:「藤田晋の仕事学-自己成長を促す77の新セオリー」藤田晋、日経BP
サイバーエージェント藤田晋社長がビジネスパーソンに贈る実践的な「仕事学」の本。藤田晋社長はIT企業の経営者ではありますが、営業の経験などにも裏打ちされた骨太なアドバイスが光る一冊です。本書で述懐するとおり、「ビジネスは、複雑な要素が重なり... -
多民族帝国の統治システムのコンパクトな入門書:『オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」』鈴木 董、講談社現代新書
オスマン帝国は歴史上屈指の大帝国であり、実に多様な地域、民族、宗教、言語を内包する文化圏でした。下の画像を見ると。ローマ帝国に比肩する領土と持続性を持った帝国であることがおわかりいただけるでしょう。(中核部分と最大領土を考えると、昨日紹介... -
ローマ帝国の滅亡は1453年?ビザンツの魅力とハンディな概説書!:「生き残った帝国ビザンティン」井上浩一、講談社学術文庫
5/29といえば、ローマ帝国(ビザンティン帝国、ビザンツ帝国、東ローマ帝国)の滅亡の日です。395年(割くことになるローマ帝国)に分裂して、476年(死なん驚き)西ローマ帝国滅亡って習ったよとご記憶の方も多いでしょう。では東の方は?実を言うと、東... -
SNSを使う人やブロガーも必見!:「校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術」 毎日新聞校閲グループ
打ち間違い・タイプミス、誰にでもありますよね?「校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術」は、極めて実践的な良著です。「人は誰でも間違える」を大前提に、ミスが出たときの受け止め方、対処の仕方といった仕事への取り組み姿勢をはじめ、極... -
あなたのロジカルな説得力を上げる5ステップ!:『「数字で考える」が簡単にできるようになる本』 柏原 崇宏、総合法令出版
ふわっとした印象論で物事を語る人たち、意外と多いですよね?数字で考える習慣をつけると、大多数の人とはひと味違った意見や分析を生み出すことができます。では、具体的に「数字で考える」にはどうしたら良いでしょうか?『「数字で考える」が簡単にで...