ストレートネック対策に知っておきたいたった一つの方法とは?:「肩こり・首痛は99%完治する―“緊張性頭痛”も“腕のしびれ”もあきらめなくていい!」酒井慎太郎、幻冬舎

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首・肩のコリや痛み、キツイっすよね……?パソコンやスマートフォンでうつむき加減になりやすい現代人に、首・肩の悩みはつきものです。首・肩の痛みを訴える人のほとんどは、「ストレートネック」。「肩こり・首痛は99%完治する(酒井慎太郎、幻冬舎)」はそんな悩みを解決する手助けをしてくれる1冊です。

目次

ストレートネックを治す方法

→「あご引きエクササイズ」

「あご引きエクササイズ」を酒井先生はストレートネック対策として推奨しています。やり方はとても簡単で、あごを引き、あごに手を添えて首の重心を後ろへ押し戻すだけです。手順を丁寧に書くとこうなります。

①まず正しい姿勢で座る→②正しい姿勢のまま、あごを引く→③あごを引いたまま(指をあごに当て)首ごと後ろへ押す(頚椎の下の方を動かすようなイメージで押すのがコツ)→④そのままの姿勢で顔を上向きに

特にデスクワーカーの方は、「あご引きエクササイズ」を15~30分に一度くらい、気づいたら行う習慣をつけましょう。ストレートネックの防止や改善には地道な方法ではありますが有効です。背筋をまっすぐ、あごを引く姿勢自体もデスクワークの基本です。

そもそもストレートネックとは?

「頭」の重さは約6kg。2リットルのペットボトル3本分、小型犬1頭分、お米1袋分に相当する重さなのです。ただでさえ6kgの重さを首は支えているわけで、それだけでも重労働。しかも、パソコンやスマートフォンで前かがみやうつむきの体勢が長くなると、直立姿勢に比べ、更に3倍の負荷がかかります。このような姿勢を毎日続けていると、度重なる筋肉の緊張から緩やかに前方へ湾曲しているはずの頚椎のカーブが次第に失われ、まっすぐになってしまい「ストレートネック」と呼ばれる状態に陥りやすくなるのです。こうした状態になると、荷重負担や衝撃を分散する頚椎の機能が低減し、首の筋肉により大きな負担がかかってしまうのです。

「あご引きエクササイズ」でストレートネックが治る理由

では、「あご引きエクササイズ」はストレートネックの解消や予防になぜ効くのでしょうか?その理由は、頚椎は7つの椎骨でできていますが、”さぼり屋”の5番、6番、7番の頚椎を動かし、「さぼってないで働け」と教育することで、頚椎のカーブを取り戻せるからです。頚椎はもともと働き者で、いろいろな方向への首の動きに併せて柔軟に動きます。しかし、前かがみやうつむく姿勢が長くなると、「ああ、いつものこの角度でこの姿勢をとっていればいいんだな」と頚椎が勘違いして、動くのをさぼりがちになってしまいます。とりわけ下の方の5番、6番、7番の頚椎が動きをさぼりやすくなってしまうので、ちゃんと「あご引きエクササイズ」で動かしてあげるわけです。

「頭と首の境目を緩める」のも重要

首の後ろ側の上部に当たる「後頭骨と第1頚椎の間」を緩めておくことも重要です。この場所がどのくらい重要かは。酒井慎太郎先生のコメントを見れば一目瞭然です。

「私の患者さんに、プロレスラーの三沢光晴さんがいらっしゃいました。三沢さんは、この後頭骨と第1頚椎の骨髄損傷を起こし、亡くなられました。つまり、この部位は呼吸中枢などをつかさどる、もっとも大切なところです。」

この「頭と首の境目」こそが、首や肩の状態を左右しているのは想像に難くありません。脳から体へ向かう血液の流れ、脳脊髄液の流れ、神経伝達の流れなど、様々な脳と体の連絡が行われているからです。ストレートネックの状態で頭の重みを支えきれなくなった5・6・7番の下の頚椎が、負担を1~4番の上の頚椎へ押し付けることで、「頭と首の境目」を狭くしてしまっている可能性があると酒井先生は分析しています。

では、どのように頭と首の境目を緩めたらよいでしょうか。具体的には、仰向けに寝そべって、後頭骨のでっぱりのすぐ下に2個のテニスボール(ガムテープでくっつけて固定)を設置し、上に頭を載せます(私の場合La・VIE ストレッチボール「やわこ」を代わりに使っています)。1~3分、リラックスしましょう。背中の下に厚さ2cmくらいの本をを敷くと良い調整になります。こうして頭と首の境目の関節に適度な刺激を加えることで関節が緩み、筋肉や神経の圧迫が軽減。血液や脳脊髄液の流れがよくなり、首や肩の健康状態改善に寄与するのです。2個のテニスボールは、腰に使うのも良いでしょう。腰は首とも関わりがあり、骨盤の(仙骨と腸骨をつなぐ)仙腸関節は実は頚椎のタッグパートナーだからです。

以上で、現代人の首・肩のコリや痛みの原因である「ストレートネック」の対策を、「肩こり・首痛は99%完治する」に基づき要点をまとめました。私も読書のしすぎで姿勢の悪さには自信がありますが、「あご引きエクササイズ」の習慣により、症状が大きく緩和されています。本書は、「ストレートネック」のみならず、症例別の対策・マニュアル、Q&Aが充実しており、首・肩だけではなく腰などの悩みについても、本書は最初の相談相手となってくれるでしょう。もちろん、本格的な施術を受けたい場合は、酒井慎太郎先生のさかいクリニック(南北線・王子神谷駅1番出口徒歩30秒)を訪ねることをオススメします。

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この記事を書いた人

・現役世代を元気にしたいとの思いで新ブログを立ち上げ!
・本は2000冊以上読破、エッセンスを還元いたします
・金融機関で営業・調査部隊双方を経験。
・バックグラウンドは歴史とMBA

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