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伝説の起業家の正鵠を射た箴言に耳を傾けよう:「スティーブ・ジョブズ名語録」桑原晃弥、PHP文庫
言わずと知れたアップル創業者スティーブ・ジョブズの語録です。ジョブズのエピソードなどは他にも様々な本が出ていますが、語録と解説のかたちでコンパクトな1冊です。ここでは、ジョブズの名言をいくつか紹介しよう。 まず、「コンピュータに進んだのは... -
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プロの仕事人に学ぶ盗塁とかけっこのコツ、仕事論:「失敗することは考えない 」鈴木尚広、実業之日本社
1点を争う接戦。「代走・鈴木尚広」が告げられると、巨人戦の球場はにわかに大歓声で沸き立つ。8割以上の成功率を誇るスペシャリストが塁に現れることは、相手チームにとっては虎の子の1点をとられる可能性が高まったことを意味する。盗塁を警戒する投手と... -
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ビジネスと人生でも向き合う「敵」と「死」についての対処法:プルタルコス「モラリア2」京都大学学術出版会
「モラリア」2巻目は、「いかに敵から利益を得るか」「多くの友をもつことについて」「運について」「徳と悪徳」「アポロニオスへの慰めの手紙」「健康のしるべ」「結婚訓」「七賢人の饗宴」「迷信について」の9編を収録。 「いかに敵から利益を得るか」... -
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最新研究のコンパクトな概説も織り込んだ優れた通史叙述を堪能しよう:「ビザンツ帝国-千年の興亡と皇帝たち」中谷功治、中公新書
「中公新書のシンプルタイトルにハズレ無し」と私は勝手に思っていますが、6月の新刊「ビザンツ帝国(中谷功治、中公新書)」も期待を上回る良著でした。特長としては1000年以上に亘る帝国史をひとまとめにしつつも、近年の研究成果のコンパクトな概説も加... -
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古代の元祖エッセイストの人生訓に学ぶ:「モラリア 1」プルタルコス、京都大学学術出版会
約1900年前の元祖エッセイスト、プルタルコス(46年から48年頃 - 127年頃) は、モンテーニュの「エセー」にも大きな影響を与えた人でもあり、プラトンや、クセノフォンと同様、多数の作品が時を越えて現存しています。その事実一つだけでも、著作の価値は... -
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大人向けの味わい深い英語読本!:「ラッセルと20世紀の名文に学ぶ英文味読の真相39」佐藤 ヒロシ、プレイス
「ラッセルと20世紀の名文に学ぶ英文味読の真相39」は、ノーベル文学賞受賞(1950年度)哲学者のバートランド・ラッセルを中心に、サマセット・モームなど20世紀のよりすぐりの文章39ピースを題材としています。英文としての構造のみならず、知的示唆と含蓄... -
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日本にとってのアメリカとは何なんだろう?:「街場のアメリカ論」内田樹、文春文庫
「日本にとってのアメリカ」を再考する際に、著者の自由闊達な思弁は一つの切り口として役に立つででしょう。日本人にかけられた「従者」の呪いを「病識」として持ちながらも、主人たるアメリカへの「従者」ゆえの気楽な批判による語り口は、アメリカに... -
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日本人なら常識として知っておきたい江戸町人の文化:「一日江戸人」 杉浦日向子、新潮文庫
今日は江戸時代の町人についての本。書いているのは、江戸時代に造詣が深い杉浦日向子さんです。「コメディーお江戸でござる」を思い出しますね。江戸の文化について、イラストと注記で肩肘はらずに気軽に知ることができる1冊です。たとえば、洒落本の説... -
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メディアや政治家に騙されないためのデータ分析リテラシー :「世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか」 菅原琢(光文社新書)
2008年頃までの約10年の選挙について、徹底的にデータの点から論証している良書です。マスメディアを通じて流れる浅薄な認識を、数字の力が打ち砕いていく様子が痛快。我々の常識やイメージ、すなわち様々な世論の曲解にデータ分析の観点から論駁しており... -
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科学的リテラシーを身に着け、ゼロリスク思考から離れよう:『原発「危険神話」の崩壊』池田信夫、PHP新書
原発事故、コロナウイルス……怖いことは世に多いわけですが、正しい怖がり方はあって然るべきです。『原発「危険神話」の崩壊』は科学的リテラシーへの第一歩として、読む価値がある本です。さて、「原発『安全神話』の崩壊」のタイトルならいかにもありそ... -
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神学のエッセンスは歴史や現代の事象を読み解く鍵:「同志社大学神学部」佐藤優、光文社
今日は、好きな作家の中から佐藤優「同志社大学神学部」をまずご紹介します。佐藤優の著作は、個人的には時事評論よりも、自叙伝ないし教養小説(ビルドゥングスロマーン)風にしたもののほうが面白く思えます。あなたや私のようなよくいる普通の日本人にと... -
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歴史”学”へ足を踏み出す人に贈るコンパクトな入門書:「世界史の流れ」レーオポルト・フォン・ランケ、ちくま学芸文庫
懐かしいコンパクトな1冊を見つけたので紹介しよう。大学1年生の時、西洋史学の演習の授業で使った教科書です。レオポルト・フォン・ランケという歴史家、いや歴史学者の祖と言うべき人の本です。ざっくりとした世界史の流れを平易に解説しながらも、深く... -
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多民族帝国の統治システムのコンパクトな入門書:『オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」』鈴木 董、講談社現代新書
オスマン帝国は歴史上屈指の大帝国であり、実に多様な地域、民族、宗教、言語を内包する文化圏でした。下の画像を見ると。ローマ帝国に比肩する領土と持続性を持った帝国であることがおわかりいただけるでしょう。(中核部分と最大領土を考えると、昨日紹介... -
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ローマ帝国の滅亡は1453年?ビザンツの魅力とハンディな概説書!:「生き残った帝国ビザンティン」井上浩一、講談社学術文庫
5/29といえば、ローマ帝国(ビザンティン帝国、ビザンツ帝国、東ローマ帝国)の滅亡の日です。395年(割くことになるローマ帝国)に分裂して、476年(死なん驚き)西ローマ帝国滅亡って習ったよとご記憶の方も多いでしょう。では東の方は?実を言うと、東... -
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武士たちへのシンパシーと働き方の今昔:「江戸のサラリーマンのしたたかな生き方に学べ」鈴木亨、KAWADE夢新書
戦国の世が過ぎ、いつしか武士は、今でいうサラリーマン、あるいは公務員のような存在になっていきました。リストラ、左遷人事、賄賂、社内恋愛…など、現代のサラリーマンと重ね合わせながら、“宮仕え”の面白くも哀しい内幕について知識を深めつつ、現代の...