世はインターネット社会。あらゆる情報が溢れ、便利でステキな商品やサービスがたやすく素早く安く手に入る時代になりました。AIの活用進展に加え、コロナ禍でますます経済のデジタル化・オンライン化が進むなか、人間による対面営業の存在意義が揺らぎつつあることに不安を覚える営業マンの方は多いのではないでしょうか?
しかし、まだまだ営業マンは存在します。存在するのだから必要とされているのです。インターネットやパソコン、現在に加えて未来の話を先取りすればロボットやAIにはできない何かが営業マンにはできるはずです。人間の対面営業の存在意義は3つあると考えます。それは、人々を楽しませ、人々の未来を作り、人々の人生を支えることです。
「モノ」ではなく「楽しいシーン」を売るべし
「スゴ腕パワーマネキンが教える!売れる営業の法則」によれば、『「魅力的な商品」=それを使った時のかっこいい自分が想像できる商品」、つまり「モノ」を売るのではなく「楽しいシーン」を売るべし。』とあります。
お買い物は楽しい。有形、無形の商品を問わず、お客様は買うのが楽しいのです。ならば、営業マンはお客様に買ってもらうことで、お客様を楽しい気分にする機会を提供しなければなりません。そのために智慧と工夫をこらす必要があります。いわば、営業マンはエンターテイナーなのです。
お客様の人生に関わり、「未来」をともにつくれ!
また、『営業は「洗脳」 』によれば、『あなたがどんな商品を扱っていようとも、営業という仕事をしている以上は、あなたは「お客様の未来」を売っているのです。もちろんお客様が買いたいと思っているのは、それを買うことによって得られる「幸せな未来」です』とあります。
営業マンは単にモノを売っているのではありません。お客様の人生に関わり、未来をつくる仕事であり、現実を変えることができるのです。
人々の人生を支える誇りは営業マンのエネルギー源
『営業が苦手な人のための営業入門 絶対売れる! ストレス知らずの「ソフトセールス」』で、著者のは以下のように述べています。
『市場経済における営業マンの地位や役割に、あなたは誇りを持つべきだ。一人の営業マンが平均30人以上の雇用を支えていることを、あなたは知っているだろうか。営業を仕事にすることは、人類に貢献する絶好のチャンスなのだ。』
会社組織の存続を支えるのは、営業マンです。営業マンは、その会社の提供する商品・サービスをお客様に知らしめ、購入・利用してもらうことで、会社の人たちの雇用を背負っているのです。つまり、営業マンとは、お客様だけでなく、組織の人々の人生をも背負っている誇り高い職業と言えるでしょう。ロボット・AIは、自ら誇りを感じることはできません。
最初の元手はあなたの気持ちしだい
ティム・コーナーはこのようにも言っています。『営業はチャンスだ。営業マンのサクセスストーリーは実にバラエティに富んでいるが。最初の元手はこれだけでいい。つまり、自分の運命は自分で決められるのだという認識、絶対に成功するのだという決意、そして何万回失敗しても努力し続ける忍耐力である。間違っても、あらゆる人があなたから「買ってくれる」とかあなたを「好いてくれる」などと思ってはいけない。』
人々を楽しませ、人々の未来を作り、人々の人生を支える。そんな役割を営業マンは担っています。営業における成功の最初の元手は、「自分の運命は自分で決められるのだという認識、絶対に成功するのだという決意、そして何万回失敗しても努力し続ける忍耐力」です。以上を考えて、就職をこれから考えているあなたには、営業を食わず嫌いせずに営業マンになるという選択肢を検討してみて欲しいですし、営業マンとして頑張っているあなたには今一度対面営業の存在意義を思い返して、元気に変化する環境に立ち向かってほしいと考える今日のこの頃です。