時間捻出は”チリツモ”から!「コンサルタントが入社1年目に学ぶエクセルの教科書」高山 俊 、学研プラス

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エクセルの細々とした作業、ほんの少しでも早くできたら良いですよね?塵も積もれば山となります。たとえば、1日3分の節約で200営業日なら、600分=10時間の節約になるわけです。「コンサルタントが入社1年目に学ぶエクセルの教科書」はあなたの時間を捻出する役に立つ1冊です。本書はその名の通り、一流コンサルティングファームで新入社員向けのエクセル研修を担当する現役コンサルタントが、そのテクニックを1冊にまとめたもの。著者の高山 俊氏はデロイトトーマツコンサルティングで組織・人事分野のコンサルティングを主に担当しており、社内の新入社員に対して行われる研修で、エクセルのパートを受け持っています。そのせいか、非常にわかりやすい1冊に仕上がっています。コロナの影響で満足な研修を受けられなかった社会人1年生のみならず、エクセルの操作をもっと早くしたい中級者の人たちにも役に立つコツが随所にあることでしょう。

本書の概要は以下のとおり。抑えるべきエクセルのコツを体系的に伝授してくれます。

●絶対に覚えるべきショートカット
●Excel特有のクセ(挙動)
●計算式と関数のしくみ
●頻出の4関数(①COUNT, ②SUM, ③VLOOKUP, ④IF)の使い方解説
●コンサル的なデータ分析とシート作成方法
●ハブ型データベースの作り方と演習

私の場合、ショートカットキー関連などが主に参考になりました。以下は備忘を兼ねて、皆様にシェアしていきます。

形式を選択して貼り付け
「Alt+E+S」(順番に押す)→
・「E」(数式)
・「V」(値)
・「T」(書式)

仕事上、値貼り付けを多用する身としては、使いこなせば結構な時間の節約になりそうです。今はなれているマウスのほうが早いですが、しっかりに身に着けていきたいですね。

「Ctrl+Fn」エクセルのシート間の移動、「Ctrl+Tab」別のエクセルファイルへの移動

「Alt+Tab」
複数のアプリケーション(ワード、エクセル、パワーポイントなど)を開いている時にアプリケーションに移動できる

「Windowsマークボタン+D」全ウィンドウ最小化+デスクトップ表示

これも、エクセルのタブもシートもたくさん開きながら同時にデータを処理する身としては、ぜひものにしたいところ。マウスを使う回数を減らすことが、やはり時短の鍵になりそうです。

「Ctrl+1」書式設定ウィンドウ

こういう痒いところに手が届く感じのショートカットもあるんですね!ここで紹介したのは、ほんの一例に過ぎません。あなたの時間の節約につながるショートカットキーがきっと見つかることでしょう。

データ分析はだいたい4種類だ!と言う本文の記述も、たしかに言われてみれば、一般的なビジネスパーソンなら、このくらいに集約できそうですね。そんなt検定や相関分析とかまでやることはないでしょうし。「VLOOKUP」の説明は簡潔で腑に落ちますね。
「COUNT」「COUNTIF」
「SUM」「SUMIF」
「VLOOKUP」…「Vertical(垂直方向)に「Lookup(検索)」する関数。指定した表から、指定した言葉を探し、その言葉に紐付けられた情報を引用することができる。
「IF」「IFERROR」

関数を使う際に重要な考え方についても、本質を突いています。「エクセルは人ができることしかできない。ただし、それを繰り返し、間違うことなく、素早く行えるこことが強み。」。なるほど、そのとおりです。エクセルはあくまで計算や整理、分析の道具であって、どう考えて、どう表現するかをしっかりと磨くことも重要ですね。

以上で、軽く紹介してきました。初学者はもちろん、ある程度エクセルに習熟している人も十分に参考になる内容が多いと思います。インストラクターなどを務め、関数をレクチャーする側の人にとっても読んでおいて損はない1冊です。さすがにこの本渡して、「読んでおいてね^^」では横着でしょうが、非常に見やすく、わかりやすくまとまっているので、もしかしたら本書に「丸投げ」しちゃっても良いのかもしれませんね。「ワークマンの破竹の快進撃の裏にはエクセルあり」というのはよく知られた話ですが、毎日「エクセル」使う人はしっかり、時短も兼ねてテクニックに磨きをかけておくにこしたことは似ですね。仕事道具ですから。

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この記事を書いた人

・現役世代を元気にしたいとの思いで新ブログを立ち上げ!
・本は2000冊以上読破、エッセンスを還元いたします
・金融機関で営業・調査部隊双方を経験。
・バックグラウンドは歴史とMBA

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