21/7/9実写映画封切りの「ハニーレモンソーダ」。21年5月時点で700万部突破の「りぼん」のエースマンガです。今後はアニメ化の可能性もメディアミックスとしては期待したいですよね?「ハニーレモンソーダ」がアニメ化されるとしたら、その理由は何でしょうか?大きく3つあると考えています(ブログ統合のため2021年執筆記事の再投稿です)。
「ハニレモ」アニメ化が期待できる理由①:「鬼滅の刃」で集英社は儲かっている
アニメ化には制作費など先立つものが必要です。幸いなことに、集英社はとっても儲かっています。20年5月期の決算で、売上高は1529円(前年比14.7%増)、当期純利益は209億円(同112.0%増)でした。
21年5月期においても、「鬼滅の刃」劇場版の興収や関連商品のライセンス収入、サブスクリプション動画配信サービスからの収入、単行本売上の貢献が見込めます。足元で「呪術廻戦」もヒットしており、絶好調の様相です。「りぼん」のコンテンツ強化にお金を回す余裕は十分にあります。
「ハニレモ」アニメ化が期待できる理由②:「りぼん」にとっては久々のTVシリーズのアニメになる
アニメ化による若年層と両親の世代、アニメファンの取り込みは、今一度「りぼん」に興味を持ってもらうきっかけになります。「りぼん」原作アニメは、おはスタでの放映を除くとずいぶんご無沙汰です。
2000年以降で思い起こすと、種村有菜先生の「満月をさがして」、槙ようこ先生の「愛してるぜベイベ」、前川涼先生の「アニマル横町」吉住渉先生の「ウルトラマニアック」、松本夏実先生の「夢色パティシエール」ぐらいかと。
一方で、ドラマは持田あき先生の「初めて恋をした日に読む話」、高須賀由枝先生の「グッドモーニング・コール」が良かったです。また、吉沢亮主演の映画版「ママレード・ボーイ」も面白かったです。機運は熟しているのではないでしょうか?
「ハニレモ」アニメ化が期待できる理由③:原作が終わるタイミングにちょうど良さそう
原作が終わるタイミングにちょうど良さそうなのもポイントです。本誌で羽花と界たちは高校3年生です。本誌連載の結末を迎える頃に、アニメの放映が終わるよう調整できます。かつて「姫ちゃんのリボン」、「ママレード・ボーイ」は本誌連載とほぼぴったりにアニメが終わりました(それぞれ3ヶ月、6ヶ月の延長でした)。原作売上の増大こそメディアミックスの目的ですから、映画で間口が広がったところに、1クール・2クールのアニメを投入する好機です。
声優は誰がいいか?妄想は尽きない……
コミックス12巻・14巻特典のボイスドラマは、石森羽花:小澤亜李さん、三浦界:江口拓也さんのキャスティングでした。ボイスコミックもさほど違和感はありませんでしたが、個人的には小澤亜李さん、江口拓也さんの組み合わせが手堅い印象を持ちました。
以上、「ハニーレモンソーダ」アニメ化も期待できる3つの理由でした。アニメ「ハニレモ」1期の制作が決定したら、お伝えできるといいなと思っています。まずは7/9公開の実写映画が楽しみですね。それではまた。